見当違いの方向に向かって走り続けていても、ゴールにはたどり着けません。
本当に環境や、自分たちや家族のの健康のことを考えるのであれば、正しい知識や認識に基づいた行動が必要です。合成洗剤を危険だと決め付け、石けんの使用を拡大しても、何の問題解決にもなりません。
危険性ばかりが強調される合成洗剤の問題を、科学的、客観的にとらえ、多くの人に正しい知識を持って行動して欲しいと考え、当会ではオリジナル冊子を作成しました。「合成洗剤と石けんに関する7つの誤解」という冊子です。
これを読むと、今まで自分たちが信じていたこと、世間で言われていたことが間違いだということがよくわかります。科学的なデータなどを使って書いた項目もありますが、専門知識のない人にも理解できるよう、できる限りわかりやすく書きました。
こちらからお申し込みください。
冊子「合成洗剤・石けんに関する7つの誤解」あとがき
合成洗剤に限らず、何かの化学物質の危険性を指摘し、問題にするのは誰にでもできます。数ある毒性試験のうち、ひとつでも毒性が認められるようなデータがあれば、「毒性がある。危険だ」と結論付け、理屈を「いろいろこじつけて、その物質を悪者に仕立ててしまうことができるからです。合成洗剤をはじめ、食品添加物や身近な化学物質の危険性を訴える本は、たいていこんな書き方をしています。
これに対し、化学物質の安全性を説明し、安心を訴えるのは容易ではありません。あらゆる使用状況、環境を考えて、危険性がどの程度なのか確かめなければならないからです。この世のあらゆる物は多少の差はあれ、毒性があります。それがどれほどなのかを確かめる実験で代表的なのが、急性毒性の試験です。急性毒性はLD50と呼ばれる実験動物の半数致死量を求める試験です。つまり、実験動物が半分死ぬまで化学物質を投与し続けて行われる試験です。この実験で動物が死ぬのは当然です。が、その「死んだ」ということだけを取り上げて、大げさに騒ぐのが従来の消費者向けの本です。
「ネズミを使った実験で、化学物質○○を××g 投与したら△△の症状が現れ死亡した」というよく引用される実験結果は事実ではありますが、何かの症状が現れて死んだことだけを取り上げて騒ぎ立てるのはまともに真実を読者に伝える気のない著者がやることです。背景的な情報を何も伝えずに、「動物に起きたことは人間にも起きるはず」とひたすら恐怖感ばかりを煽るのは、わかりやすいので本は売れるかもしれませんが、真実を全く伝えていないので、何の問題解決にもなりません。
この冊子では、このような問題のある情報の伝え方によって真実がゆがめられた合成洗剤と石けんに関する問題を整理し、多くの消費者に信じられている誤解をなくすために書きました。悪いイメージばかりが広まっている合成洗剤ですが、客観的なデータから判断すれば、それほど心配のないものだということがわかります。公的機関や専門家が公表するデータや報告は、決して一般の人にわかりやすく書かれているとは言えませんが、できる限りわかりやすい解説をすることに努めました。
公的機関などから公表されているデータや情報を正しく評価すれば、合成洗剤はそんなに危険なものではないことがわかります。危険を煽るのではなく、「安心」を伝える材料としてこの冊子ではそうしたデータや情報を利用しました。
合成洗剤の危険性を煽る情報や、単純に石けんを使うことだけで何でも問題が解決するような情報があとを絶ちません。マーケティング的に言えば、多くの消費者がそうした情報を好むから、そうした方が本が売れて、自分たちの商品も売れるから彼らはそうしているのだと言えます。しかし、ウソをいくら広めても誰も助けることはできません。環境を守ることもできません。本当の意味で体に優しく、環境に優しいといえる製品の開発が阻害されることにもなりかねません。
合成洗剤の問題に関心を持つ人は、環境問題のことをまじめに考えている人だと思います。本当に環境のことを考えるのなら、もっともっと他に人の命や環境を脅かす問題が他にあるはずです。そちらの方に力を入れることの方が、はるかにこの世の中のためになります。合成洗剤の問題は、ABSの使用中止と無リン化によって既に解決済みの問題です。
この冊子によって、多くの人が持つ合成洗剤への誤解が解け、もっと大切な問題の方に目を向けてくれるようになれば、うれしく思います。
フェアトレード&エコロジーの店
ふぇあうぃんず
代表 斉木隆男
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