合成洗剤は本当にそんなに危険なものなのか? その2 慢性毒性
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合成洗剤の「慢性毒性」について
肌荒れ、手荒れから始まって、ガンや内臓障害、奇形児の出産まで、
世間では合成洗剤は、あらゆる恐ろしいことの原因と考えられています。
はたしてこの見方は正しいのでしょうか?
合成洗剤は、本当にそんなに恐ろしいものなのでしょうか?
これから見ていきます。
発がん性や、発がん補助性、内臓疾患のような、長期にわたって化学物質を摂取し続けた場合に現れる毒性のことを慢性毒性といいます。
合成洗剤も含め、化学物質の慢性毒性を調べるには、実験動物を長期にわたって観察し、その化学物質の「最大無影響量」というものを調べることになります。
最大無影響量というのは、1日あたりこれくらいなら摂取し続けても問題がないとされる量です。とは言っても調べるのは簡単ではありません。化学物質を与えた動物と、そうでない動物2種類を、数ヶ月から数年にわたって観察し続けるわけです。
ネズミなどで実験する場合には、化学物質が原因でなくても途中で体調を崩すなどして死んでしまうことがあります。それに、何千匹もの実験動物を使って実験するということもできません。10数匹くらいで実験する場合には、1000個体に1個体、1万個体に1個体に影響が現れるような毒性は、照明できません。どんな物質で実験するにせよ、絶対的な安全性を証明するのは不可能なのです。
界面活性剤の最大無作用量
東京都では、各種の報告をもとに、界面活性剤の最大無影響量を次のように発表しています。
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界面活性剤 最大無影響量
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LAS 300mg/kg/日
AOS 195〜259mg/kg/日
AE 600mg/kg/日
セッケン 2000mg/kg/日
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「洗剤・洗浄剤の安全性に関する調査報告書 東京都生活文化局消費者部
当然のことながら急性毒性同様、実験によるデータのばらつきは大きく、他の実験機関では違ったデータも出ています。横浜市では、各種実験で得られたデータの平均から、LASの最大無作用量を、63.8〜175.0mg/kg/日という数字を出しました。
このデータをもとに、LASの最大無影響量は、やや安全性を重視して考えると、100mg/kg/日 と見積もって良いでしょう。体重1kgあたり0.1g程度なら問題ないということなので、普通の体格の人なら、一日に5〜6g摂り続けても問題は起きないと考えられます。
では、私たちは普段どのくらいの量の界面活性剤を体に取り込んでいるのでしょうか?LASで5〜6gというと、アタックなら最低でも20グラム以上毎日食べ続けなければなりません。1回のお洗濯で使うのとたいして変わらない量です。そんなにたくさん毎日体に界面活性剤を取り込んでいることがあるのでしょうか?
東京都や大阪府などの調べで、私たちのLASの最大摂取量は、1日約14.5mgほど
(体重50kgとして)というデータが出ています。100mg/kg/日という最大無影響量よりかなり少ないですね。それに、14.5mgというデータは、野菜や果物をLAS系の洗剤で洗うことを前提に出された数字です。14.5mgの中の13.8mgが、野菜や果物に残留したLASであると報告しています。
野菜や果物を洗剤で洗う人はあまりいないと思います。そういうことをしなければ、一日の摂取量は、0.7mg強くらいになるので、大幅に少なくなります。今はLAS系の洗剤が減ってきていて、AEなどより刺激や毒性の弱いものに変わりつつあります。日常生活の中で、合成洗剤の慢性毒性が心配になるほどたくさんの界面活性剤に触れることは、ないと考えられます。
そうはいっても長年摂り続ければ、ガンになったりするのではないか?妊婦が摂取したら奇形児が生まれるのではないか?そんな不安をお持ちの方がいるかも知れません。が、アレルギーのような問題を除けば、合成洗剤の毒性は、それほど心配するほどのものではありません。
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